2007年05月27日

5/27昼食時 福地森の壕でのひとこま

 隈崎が一足先に福地森の壕に戻ると、敷物探しに行った部下たちが古畳とむしろを各1枚見つけて帰っていた。ほこりを払い、ぞうきんをかけ、畳は知事のポケットに、むしろは警察部長の部屋に敷いた。そのうち、何やら腕がモゾモゾする。ロウソクの灯に照らして見るとシラミだった。「畳だろうか」「どうしましょう」ーー3人でコソコソ話しているところへ島田と荒井が帰ってきた。「ホウ、畳だね、ご苦労さん」と島田は3人の部下をねぎらった。
 遅い昼食を済ませると、島田は荒井と何事か相談を始めたが、そのうち島田は「体がかゆい」と言い出した。「さて、わきましたかな」と、シラミに関しては先輩らしい荒井がニヤリ。「何がですか」「シラミですよ」。2人の間で取り交わされる問答を、近くに居た課長たちがニヤニヤ笑いながら聞いていた。隈崎は、この情景から1首詠んだ。

「和やかな一刻なりぬ虱居て知事と部長の交わす問答」


5/27昼食時 福地森の壕でのひとこま
秋風台の壕、福地森の壕があった場所



Posted by We are OKINAWAN-KOBE at 01:00│Comments(0)
 
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